Research Areas
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Life Science / Forensics medicine
Research History
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Nippon Medical School Assistant Professor
2020.4
Professional Memberships
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日本法医学会
2020
Presentations
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溺死・非溺死における肉眼的剖検所見の統計的評価
市川実咲, 崔范来, 金涌佳雅
第106次日本法医学会学術全国集会
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東京都区部における高齢者の浴槽内急死と入浴日の平均気温との関連
市川 実咲, 金涌 佳雅, 崔 范来
第88回日本医科大学医学会総会
Research Projects
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最新の核磁気共鳴(NMR)分析技術を用いた革新的な溺水吸引診断法への応用の試み
Grant number:24K22213 2024.6 - 2027.3
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
崔 范来, 平川 慶子, 市川 実咲, 金涌 佳雅, 由井 奏子, 沖原 香
Grant amount:\6370000 ( Direct Cost: \4900000 、 Indirect Cost:\1470000 )
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複数のNMR分析技術による死後髄液からの同時複合的な法医診断法の開発
Grant number:24K13556 2024.4 - 2027.3
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
金涌 佳雅, 平川 慶子, 市川 実咲, 崔 范来, 沖原 香, 由井 奏子
Grant amount:\4550000 ( Direct Cost: \3500000 、 Indirect Cost:\1050000 )
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NMRモード解析による死後体液試料からの死因診断法の開発
Grant number:21K19676 2021.7 - 2024.3
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
市川 実咲, 平川 慶子, 金涌 佳雅
Grant amount:\6370000 ( Direct Cost: \4900000 、 Indirect Cost:\1470000 )
異状死の死因診断において、薬毒物検査の検査はルーチン的に実施がなされている。それは異状死例において、中毒死あるいは薬毒物の影響・関与がある死亡例の取り扱いが多いことによる。法医中毒学の分野では、さまざまな分析技術が開発され、実務に応用されている。そのような中で、従来、有機化合物の分子構造解析等に用いられることの多い核磁気共鳴(NMR)分析技術を、純度や濃度の分析に応用する、qNMR法が開発され、実用されつつある。qNMR法では、定量分析に標準品が必要では無いこと、分析法によっては試料処理が不要であるといった利点があり、法医中毒学的分析への応用も十分期待できる。
本課題では、解剖時に採取した血液試料等を対象に、qNMR法と従来の薬毒物分析技術により、定量分析を実施し、法医実務への有用性、定量結果の精度・信頼性などの評価・検討することとした。
今後の研究をスムーズに進めるために当初の研究計画を見直し、新たに作成した研究計画について、東京都監察医務院についてはすでに承認を得て、サンプルの収集が可能とした。
新型コロナウィルス感染症の蔓延による研究活動の自粛や本学におけるNMR装置および実験施設のリニューアル工事の影響を受け、本課題の研究は予定通りに進まなかったが、qNMR法を法医実務における新しい薬毒物検査技術として応用させるために解決すべき基盤的な課題について、検討を重ねつつ、qNMR法に必要な解析環境ならび試料処理の環境を整備した。精度の高い安定したqNMR計測を行うためには、マイクロ天秤の使用環境を整えるとともに、分析試料の質量測定を精度よく実施できるよう技術導入も図った。 -
NMRモード法による階層的疾患診断モデルの構築と混合病態の評価への応用可能性
Grant number:20K12051 2020.4 - 2025.3
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
平川 慶子, 小川 令, 金涌 佳雅, 秋元 敏雄, 山崎 峰雄, 足立 好司, 土肥 輝之, 市川 実咲
Grant amount:\4160000 ( Direct Cost: \3200000 、 Indirect Cost:\960000 )
疾病発症前に異常を検出し、超早期診断によって先制医療を行うなど予防医学を推進するとともに、疾病の存在とそれに伴う全身の代謝変化等を総合評価し得る手法の開発が待ち望まれている。本課題では我々が開発した「NMRモード法による血清診断法」を医療応用する目的で、これまでの臨床研究で得られた成果をベースに、あらたに「階層モデリング」の手法を導入し、診断の効率化と精度向上をめざしている。また、疾患モデル動物を使った基礎的研究を行い、肥満、高血圧、高血糖、高脂血症の発症前と発症後の血清NMRモード解析を行って、病態発症予測モデルの作成を試みる予定もあり、本技術が高齢者の多くにみられる混合病態の評価法として応用できる可能性を探っている。
「NMRモード法」の医療応用をめざし、令和3年度は以下の研究を行った。 (課題1)「階層モデリング」はNMRモード解析による血清診断の精度や効率を向上できるか。 (課題2)血清のNMRモード解析は複雑な混合病態を適切に評価し、発症予測モデルを作成できるか。糖尿病モデル動物を飼育し、動脈硬化病変の発症前と発症後の血清NMRモード解析を行い、病態発症前に発症リスクを検知できる診断モデルを作成できるか検討した。